仕事中に不注意で左手に怪我をしてしまった
大事には至らなかったけど、中指の先を切ったのでしばらくギターは弾けそうもない・・・
楽しみが無くなってつまらない毎日だが、この機会に原点に戻り普段あまりやらない音楽との付き合い方をしてみようと思っている
何のことはない、毎日ギターを弾けない代わりにその時間をじっくり音楽を聴き込む時間にするのだ
普段は何かフレーズやコード進行なんかが思いついたり、いい曲を聴いて何か感じたりしたらすぐにギターを手にとって音を出すところ、それをやらないで(というかできないのだが)音楽を自分の中に溜めようかという感じだ
それでまずこのアルバム
Midnight Blue / Kenny Burrell

jazzはほとんど聴かない自分だが、このアルバムだけは大変お気に入りなのだ
真夜中の都会の片隅で、喧騒の過ぎ去った漆黒の闇に溶け込むような地下室の店で、おぼろげな灯りが感情の起伏によって時おり明滅するようなバレルのギター
音数少なめに、なおかつブルージーに繰り出される洗練されたフレーズの数々は、このアルバムジャケット通りシンプルに、見事にあるイメージを浮かび上がらせているようだ
聴くといつも必ず「うーん・・・」と唸ってしまい、次第にその世界へ引き込まれてしまう
つまり素晴らしすぎて真似しようとすぐギターを取らなくて済むのである(笑)
でも指が治ったらコピーしてみようかな・・・
と、そう思わせるアルバムなのだ